【咽喉頭疾患】扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍
主な症状
最初は咽頭痛から始まり、数日で痛みが急激に増強し、食事も摂れなくなります。場合によっては口も開きにくくなり、含み声(こもったような声)も特徴です。多くは38度以上の熱発も伴います。水分摂取も大変で、いても立ってもいられなくなって、受診する場合が多い疾患です。
主な治療法
最初は咽頭痛から始まり、数日で痛みが急激に増強し、食事も摂れなくなります。場合によっては口も開きにくくなり、含み声(こもったような声)も特徴です。多くは38度以上の熱発も伴います。水分摂取も大変で、いても立ってもいられなくなって、受診する場合が多い疾患です。一般的な急性扁桃炎が一段階、二段階悪化した病態です。ここまで悪化してしまうと濃厚な治療が必要になります。細菌感染の重篤化が原因のため、抗生剤の点滴投与により強力に炎症を抑え込みます。炎症の程度は、採血やCT検査によって評価します。特にCTでは、膿瘍(膿のかたまり)が扁桃周囲に形成されているかどうかを確認することができます。いったん膿瘍が形成されると、抗生剤の点滴治療のみを行っても、症状が軽快しない場合が多く、積極的に膿を出す外科的処置として穿刺や切開が必要です。この時点で十分な治療を行わないと、さらに深部に膿が進展し、いわゆる深頸部膿瘍と呼ばれる危険な病態に至ります。以上から、基本的に入院での治療になります。多くは1週間程度で炎症は落ち着いていきます。