
2004年東京大学医学部医学科を卒業しました。その後東大病院、関東労災病院で初期研修を行い、2006年より榊原記念病院で循環器専門医として研鑽を積み、2009年から2013年まで東大大学院にて臨床研究を行い、医学博士号を取得しました。その後、帝京ちば医療センターや自治医科大学で循環器診療・集中治療などを行いながら心臓血管カテーテル治療を多数行い、心血管カテーテル専門医も取得しております。2021年よりPCIをさらに発展させるべく現職に就任いたしました。
臨床的専門分野は冠動脈血管治療やその他末梢血管治療を中心とした心血管カテーテル治療全般ですが、循環器専門医や内科専門医・指導医も有しており、循環器疾患全般の診療が可能です。基礎研究としては血行動態やカテーテルに関する物理学的考察を行っており、日々の診療に役立てるような知見を日々研究しております。また、当初救急部やCCUで勤務していたこともあり、カテーテル緊急止血術や異物除去術など、頭頸部領域以外すべての血管内治療に精通しておりますので、幅広いカテーテル治療を得意分野としております。
心血管カテーテル専門医として全てのPCI/EVTの施行ないし他術者への指導助言、および専門研修医でこれからCVIT認定医・専門医を取得しようとしている若手医師への技術指導を行っています。
現職就任後は当院のカテーテル治療件数を増やしたほか、石灰化切除デバイスなどの施設基準を取得するなどして当科のカテーテル診療スキル全般のブラッシュアップに努めてまいりました。その甲斐もありまして、現在ではPCI件数だけでも300~350件を維持するようになり、心血管カテーテル治療としては県内でも有数の治療水準を有する施設にすることができたと自負しております。
私が入職する以前、当院は心血管インターベンション学会認定施設を取得していませんでした。PCI症例数こそ130例程度ありましたが、実際に行われている手技を拝見したところ、まだ洗練させる余地があると感じ、急患や重症心疾患患者を多数受けている割にPCIレベルは発展途上と言わざるを得ない状況でした。
私は、専門医取得後も他施設で年間200例以上PCIを行っておりましたが、専門医の使命であるインターベンション施設の整備および技術伝達を是非ともやってみたいと考えておりました。ちょうどその折、当院よりカテーテル専門医を探しているという話を聞き、実際に見学したところ、カテーテルメディカルスタッフは非常に勉強熱心で熱意を感じました。また地域柄、高度石灰化や他枝病変など難易度の高い症例の割合やバリエーションが多彩であり、PCI術者として非常に濃密な経験を積むことができるという点で、インターベンション施設として当院に高いポテンシャルを秘めていると感じましたので、当院ならば私の経験や資格が活かせると考えました。
緊急カテに関して、医師数やメディカルスタッフ数は以前勤務していた施設と比較しても充実しており、非常に余力を持たせて体制が組まれていると感じました。緊急対応については、医師は1st callと2nd callの2名体制、MEはオンコールが1名、カテーテル担当看護師は救急外来と兼任で1~2名、放射線技師1名で行っておりますが、PCPSや人工呼吸器が必要など重症な場合は救急当直医師や研修医、さらに救急ナースや応援の技師/MEが支援に来てくれます。メディカルスタッフも非常に活気とやる気に満ち溢れて大変勉強熱心で、さまざまな技術の習得速度には目を見張るものがあります 。
雰囲気についてですが、私自身、PCIは「心は熱く、判断はクールに」行うことを旨としておりますので、とにかく他のスタッフに余計なプレッシャーを与えないような雰囲気づくりを心がけております。そのためか最近は適度な緊張を保ちつつも、どのスタッフも浮き足立つことなく各々がなすべきことを冷静に行えるようになっています。非常に和やかな雰囲気で緊急治療が行えているのではないかと感じます。
PCIをこれからやっていこうという先生方には是非とも当院がお薦めであると断言します。指導方針に関しては「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」と考えておりますので、私は基本的に若手の先生になるべく手技をメインでやっていただくような指導を行っております。もちろん放任するわけではなく、指導医として責任を持ちつつ安全かつ確実な手技が行えるようにサポートしております。そのため、他施設に比べて(CAGはもちろん)PCIの経験は圧倒的に多く積むことが可能です。
実際、私の着任後に当科で後期研修をした医師は、赴任前にはCAGしかやったことがなかったところから、2年で200例近いPCI経験を積み、最近ではロータブレーターやダイヤモンドバックといった高難易度手技に関しても問題なく施行できるまでに成長しております。結果として、私の着任以後に当科に在籍した専門研修医2名は「ダイヤモンドバック認定術者」の認証において世界最年少記録を保持しているほどです。 他院に比べて責任を持って若手術者の先生にPCIを手解きしており、実際に上記のような実例を見ていただければ分かるとおり、これからPCIをやっていきたい・研鑽を積みたいという若手の先生方にとって当院は非常に良い環境であると自信を持ってお勧めしたいです。

PCIのプロセスというのは実は旅客機の操縦のプロセスに非常に似ていると感じます。というのも最も重要なのは小手先の技術ではなく、治療戦略およびスタッフ間の連携であると考えます。したがって、研修医の先生には「術者として常に考えて治療の引き出しをたくさん持つこと」、そして「一つ一つのプロセスを確実に行うこと」を指導しています。カテーテルチームとして良い連携が取れなければ安全な治療はできません。ただ技術を指導するだけではなく、チームリーダーとしてどう考え、どう振る舞うことが大事であるかも伝えるように心がけております。
インターベンション専門医の意見としては意外に聞こえるかもしれませんが、私自身は、ワークライフバランスは軽視すべきではないと思っております。PCIは旅客機の運航と同様、非常に緊張を強いられる局面が多いです。したがって術者も24時間働くことは不可能です。何より術者が疲労困憊してしまっては正しい判断を下せるわけはなく、結果的に患者さんが不利益を被ってしまいます。したがってPCIは全力でやる、でも休める時は極力休むというメリハリが非常に重要だと思います。医師も人間です。医療だけ行っていては人間としての豊かさは得られません。自分の趣味や私生活を軽視する人は良い医師にはなれないと思います。仕事をサボるわけではなく、仕事をするときは100%仕事をする、それでなるべく早く終わらせて、休む/遊ぶときには100%休む。そういうメリハリをつけることが1番大事なのではないかと思います。
やはりカテーテル専門施設であり、経験豊富な専門医も在籍していることや基本方針として「下に経験を積ませる」ことを重視しているため、カテーテル治療に関して非常に豊富な経験を短期間で積むことができます。それと同時に、他のカテーテル専門病院のような「カテーテル以外は取り柄がない」ということもなく、循環器疾患全般を満遍なく経験することも可能ですし、経食道エコーやMRI, RIといったその他の検査についても経験が積めます。したがって当科で研修することにより、循環器内科医としてもバランスが取れた経験豊富なカテーテル専門医を目指すことが可能です。
また当院は地域中核病院であり、循環器だけでなく内科一般疾患も対応しているため、内科専門医取得に必要な症例も比較的集めやすいです。
救急症例が豊富ですので経験が積めます。それだけではなく、無理のない働き方ができるような配慮もしてくれますので、ワークライフバランスも立てやすいと思います。またさまざまな福利厚生も手厚く、宿舎も充実しているため、院外の生活も含めて非常に働きやすい環境であると考えます。また、群馬県とだけ聞くと非常に田舎だという印象を持ってしまいがちですが、日常生活は東京などとほぼ遜色なく行えると思いますし、なによりも前橋などに比べて館林は東京に出やすいです。そういった地政学的な意味でも当院は過ごしやすい環境ではないかと感じます。
これから専門医としてPCIをやっていきたい、あるいは、今まで他の施設でPCIをやらせてもらえなかったので経験を重ねたいと考えている先生方には是非とも当院に来ていただきたいと思います。※もちろん、専門研修医でなくても、難易度の高いPCIをやっていきたいという先生方にも当院の症例は非常に魅力的だと思いますので、是非とも当院に来ていただきたいと思います。皆さんと一緒に働けることを楽しみにしております!